2009年08月02日

「作り方を作る」 佐藤雅彦教授講演

8月1日、沼津東急ホテルで開催された高校の香陵同窓会総会に出席しました。
今回の目的は、OBでメディアクリエーターでもある佐藤雅彦氏(東京芸大大学院映像研究科教授、慶応義塾大学客員教授)の「作り方を作る」という講演を聴くことでした。

「作り方を作る」 佐藤雅彦教授講演



川口明彦税理士事務所の事務所理念の第2項に「創意」のある仕事、「創造性のともなったサービス」を提供するという理念があります。佐藤雅彦教授の「作り方を作る」という講演内容は聴く前から興味の持てるものでした。友人でデザイナーでもあるU5と一緒に行く予定でしたが、U5は上海への出張が入り一人で行って来ました。

佐藤氏は、100本以上のCMを手掛けられたようですが、15秒のCMを作るのに、まず音楽から作って、映像、言葉を当てはめて作ることがあるそうです。音楽を先に作る手法は、『Once upon a time in America』という映画を撮った、セルジオ・レオーネ監督がよく使う方法で、レオーネ監督は、この映画で音楽監督を務めたエンニオ・モリコーネにまず音楽を作らせて、その音楽に映像がはまるような制作方法をとりました。映画の撮影中カメラを回している時は常に、モリコーネの作った音楽を流し続けていたそうです。

佐藤氏は、高2の時、数学の能力別のクラスが一番下であったと話していましたが、東大では数学を専攻なさっています。大岡信氏の「しぶきをあげて回転する金の太陽」ではないが高校時代は得体の知れないエネルギーのようなものが満ち溢れていたような気がします。氏は今回の講演では、話しませんでしたが、以前「高校時代は周囲に有無を言わさないようなエネルギーがあって、慶応の教授室の机の引き出しに高校時代の生徒手帳を大事にしまっていた」とどこかで読んだことがあります。

佐藤氏は、CMの他に、ゲーム、本、音楽(有名なところではだんご三兄弟)を手掛けていますが、既成のものの作り方にはとらわれずに、「作り方から作りたかった」そうです。「もの作り」には、愛情も大切だとおっしゃっていました。東高のきびしさの中にもあったみずみずしさが好きだったとおっしゃっていたのが印象的でした。

川口明彦税理士事務所でも、税務申告書作成など、どの事務所でも行っているサービスは当然行いますが、既定の会計事務所の仕事にとらわれない柔軟で幅広いサービスをしていきます。

講演の後は、すばらしい諸先輩方と懇親会でお酒も飲めて、充実した一日でした。

「作り方を作る」 佐藤雅彦教授講演


「作り方を作る」 佐藤雅彦教授講演

沼津東急ホテルから見た狩野川と御成橋、好きな風景のひとつです。



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