2011年08月27日

リーダーシップについて

今の民主党の代表選びを見ていると、日本のリーダーは大丈夫であろうかと危惧してしまいます。

会社のリーダーは、社長、そんな立場の人をサポートしたくて、税理士になったわけですが、8月25日の静岡新聞朝刊に元エスパルスフィジカルコーチで法政大学教授の杉本龍勇氏のリーダー論が記載されていました。

リーダーシップに必要とされる資質として

① 知性と情熱

② 自己の行動に対して責任を負う勇気

③ 洞察力

④ 具体的行動に対する決断力

が列挙されていました。

震災後の日本もそうでしたが、間違っているものを間違っているといえる人、危険なものを危険といえる人、何が大切かリスクを背負って言い出せる人がいなかったように思います。

そこには、日本文化の「和を尊ぶ」、「出る杭は打たれる」という価値観が大きく影響したと考えられます。

杉本氏は、組織を統率し、行動を指揮するために、上述した4つの資質が求められ、その上、和の中で突出した存在、
「出る杭」の必要性も述べています。
組織をよい方向へ導く異物である「出る杭」を受け入れる価値観が大切であろうと。

この文章は、私の事務所のクライアントの社長と母校の高校のサッカー部の後輩たちを念頭に、一般の方にも読めるようにと書いています。
高校のサッカー部では、勝つチーム作りのために「嫌われ役」が数人いてもいいでしょう。
グランド上での嫌われ役は、オフ・ザ・ピッチでの言動をみればその人間がどういう者かということは理解できることでもある。
今年の清商サッカー部のキャプテンに立候補した、風間弟君に対して、大滝監督は一言「キャプテンって重いぜ」と。
リーダー、キャプテンというのは重いものである。

高校のサッカー部のキャプテンシーと企業の社長のリーダーシップは多少違うとは思いますが、
コアな部分では、上述したこ4つの列挙項目には大きな違いはないのではないでしょうか。

今、日本はいろいろな意味で転換期を迎えています。ここから成熟した社会へと発展するためには、真のリーダーも必要です。新しい時代を築いて行くためには、画一的な人材育成で和を尊ぶ姿勢だけでなく、周囲にポジティブな影響を与える「出る杭」を育てるマインド、環境を早急に整えることが、今の日本、様々な組織に求めらる事ではないでしょうか。

「出る杭」を受け入れるだけの度量が我々になければ、、この国は根本的には変わらないのではないでしょうか。
小泉元総理のような変人では困りますが。


余談であるが、杉本氏は、沼津三中から浜松北高に進学し、バルセロナ五輪陸上短距離代表になった沼津の人です。

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